睡眠時無呼吸症候群の簡易検査について
このたび、フクダ電子さんの「睡眠評価装置パルスリープ LS-140」を導入いたしました。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、寝ている間に何度も無呼吸や低呼吸を繰り返して熟睡ができなくなる病気です。起床時の頭痛や日中の眠気などにより生活上の支障となるのみならず、居眠り運転による交通事故や、高血圧、糖尿病、動脈硬化性疾患などを引き起こしうるため、放置すると生命に関わりうる病状とも言えます。
従来、1泊入院による精密検査で確定診断されましたが、自宅の睡眠環境ではないことと様々な機器を装着することにより、日常の睡眠とは異なるデータが出てしまう傾向が否定できませんでした。自宅での簡易検査を小型化により可能にしたのが、この「睡眠評価装置」です。
2晩装着してデータを取らせていただくため、3日間機器を貸出しいたします。装着については看護師より説明差し上げます。もちろん保険適用可能です。3割負担で3,000円程度の費用になります。ご希望の方は主治医またはスタッフにお申し出ください。
朝方に頭痛がして憂うつな方、寝つけるのに起きがけにすっきりしない方…などにはぜひお勧めしたい検査です。ちなみに、一般的によく用いられる睡眠薬(ベンゾジアゼピン受容体作動薬)は、睡眠時無呼吸症候群を助長・悪化させることが多いです。この検査が、不要な睡眠薬を減らしていくきっかけになれば…とも思います。